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日本語学習者の発話における「てしまう」の使用実態 : 日本語母語話者と比較

Abstract

本稿は補助動詞「てしまう」の用法を「完結」,「対抗的」,「遺憾」,「非意図」と「間主観」の5つに分類し,日本語学習者コーパス「KYコーパス」を用い,習得順序を観察し,母語の違いに応じて,習得がどのように変わるか,日本語母語話者(「上村コーパス」)と比較し,検討を行ったものである。調査の結果,「てしまう」の習得は「遺憾」の用法から始まり,中国語と英語母語話者は「遺憾→非意図→完結→対抗的→間主観」という共通する順序で習得していくのに対して,韓国語母語話者は,「遺憾→対抗的→完結→非意図→間主観」の順序であることが推測された。また,日本語母語話者では「てしまう」の「遺憾」,「完結」と「間主観」の用法が多く用いられた。一方,日本語学習者では「遺憾」,「完結」と「非意図」の用法が高い率で使用されたことが観察された。「非意図」の意味について,日本語学習者の会話では使用率が粛かったが,主に「忘れる」,「考える」と「なる」の3つの動詞と結び付いて使用する傾向があった。

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Computer science

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