各種のビニル系合成繊維のζ-電位,および表面電荷密度(q)の測定をイオン性染料(D)または界面活性剤(S)の存在下に行なった。DまたはSの添加によってqが著しく変化することから,繊維表面にDまたはSの吸着がおこることが示唆された。しかし,反対荷電のDとSが結合して生ずるコンプレックスを添加する場合は,qの変化は極めて僅かであり,吸着量は僅少にすぎないと考えられるにもかかわらず,実際の染色実験の結果はqの測定結果からの予想と異なり,コンプレックスの場合に染着量が多く,一般にqの変化と染着量との間に平行的な関係は成立しないことがわかった。これらの結果を前報の結果とあわせて,ビニル系繊維の染色機構について考察を行なった。
Akiko KumadaYasuhiro ShimizuMasakuni ChibaKunihiko Hidaka
A. V. KoryukinA A AkhmadeevМ. Х. Салахов
JoséA. IbáñezFernando Tejerina Gaite