陽イオン交換樹脂を用いて金属イオンを分離する際,溶離剤にメタノールなどの非電解質を混合すると,金属イオンを吸着した樹脂と溶離液との間の選択係数が変わることはよく知られている。これを利用してアルカリ金属元素などを分離定量する試みが従来行なわれている。著者は,AmberliteIR-120その他4種類の陽イオン交換樹脂を用い,塩酸を溶離剤とするアルカリ土類元素の相互分離において,メタノール混合による溶離条件の変化を検討した。メタノールを0~20%(体積比)混合すると,メタノール含量が増すにつれて各イオンの溶離がおくれる。各元素のこのおくれの相異を利用してアルカリ土類元素の分離を行ない,アルカリ土類元素の相互分離がより確実になることを認めた。
F.W.E. StrelowC. R. Van ZylC. Nolte