JOURNAL ARTICLE

カザフ語における自動詞を形成する形式

藤家, 洋昭フジイエ, ヒロアキHuziie, Hiroaki

Journal:   OUKA (Osaka University Knowledge Archive) (Osaka University)   Publisher: Osaka University

Abstract

カザフ語はチュルク系の言語である。他のチュルク系の言語の多くがそうであるのと同じように、カザフ語は膠着語的性質が強く、形式と意味がかなりの程度対応する。動詞に関しても、語幹とそれ以外の部分、例えばボイス等を表す形式を分離して抽出することが容易である。ところが、日本語においては「こわす」「こわれる」「こわされる」のように、他動詞-自動詞-受身の形式面での対立がある場合があるのに対し、カザフ語においてはこれらに相当する動詞では “бұз- /buz-/”“бұзыл- /buzĭl-/” のように、二つの対立、すなわち他動詞ともう一つの対立だけがある。それでは他動詞ではない方の動詞 (бұзыл- /buzĭl-/)が日本語の「こわれる」に相当するいわゆる自動詞なのか、それとも「こわされる」に相当する受身なのかということが問題になるが、この問題についてはこれまで全くと言っていいほど明らかにされてこなかった。本研究ではその点に着目し、カザフ語におけるいわゆる自動詞を形成する形式とそれらから形成される動詞を、副詞的修飾語との共起等をもとに、語彙概念構造 (LCS: Lexical Conceptual Structure) を組み込んだ主辞駆動句構造文法(HPSG: Head-driven Phrase Structure Grammar) の枠組みで記述した。本研究の結果、カザフ語におけるいわゆる自動詞を形成する形式から形成される動詞は、語彙概念構造レベルで多義性を持つということが明らかになった。

Keywords:
Phrase Component (thermodynamics) Relation (database) Denotation (semiotics) Complement (music)

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Topics

Syntax, Semantics, Linguistic Variation
Social Sciences →  Arts and Humanities →  Language and Linguistics
Natural Language Processing Techniques
Physical Sciences →  Computer Science →  Artificial Intelligence
Language Development and Disorders
Social Sciences →  Psychology →  Developmental and Educational Psychology

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