板倉, 憲政イタクラ, ノリマサItakura, Norimasa長谷川, 啓三ハセガワ, ケイゾウHasegawa, Keizo
本研究は、スピルオーバー仮説や補償仮説の観点から家族成員の3つの関係(父母関係、母子関係、父子関係)の関連性を調査するために、男性45名、女性91名の大学生・大学院生を対象に質問紙調査を行った。本研究の結果、父母の結びつきと父子の結びつきとの間に有意な正の相関が示された。しかし、父母の結びつきと母子の結びつきとの間に有意な関連は示されなかった。また、父母の結びつきの低群は、中群や高群と比較して母子の結びつきに有意差は見られなかった。加えて、父母の結びつき低群は、高群と比較して青年の父親のイメージや母親の父親のイメージが共に否定的に捉えていることが明らかにされた。本研究では、父母関係と父子関係はスピルオーバー仮説を支持する一方で、父母関係と母子関係は補償仮説を支持する可能性が示唆された。