銅(II)の塩酸酸性溶液にアルコールを添加すると塩素錯陰イオンの生成が増大し,陰イオン交換樹脂Dowex 1-X8に対する分布係数Kdがいちじるしく大きくなることは前に報告したが,鉄(III),コバルト(II)についてもメチルアルコールの添加は銅(II)と同じようにKdが増加することを測定の結果認めた.その増加する傾向は三者とも同じであり,測定を行った範囲内ではKdの極大は認められず, メチルアルコールの容積%の増加とともにKdが増加するのが認められた.このことはこの三者が塩酸の濃度がかなり濃いところで,錯陰イオンの生成が完成するものと考えられる.メチルアルコール添加によるKdの変化を利用し,鉄(III),コバルト(II),ニッケル(II)の混合試料,さらに鉄(III),コバルト(II),ニッケル(II),銅(III),亜鉛(II)の混合試料を陰イオン交換樹脂柱により,低塩酸濃度アルコール溶媒でクロマトグラフ的に一斉に分離した.
Paulo Bechara DutraAline Theodoro TociCarlos A.S. RiehlCindy BarbosaFernanda M. B. Coutinho
F.De CroteP. Van AckerJ. Hostè
Rifaid M. NurMasao AidaSang-Ho KimYasuhiko FujiiMasanobu Nogami
Rifaid M. NurMasanobu NogamiYasuhiko FujiiT. Mitsugashira