心理学研究では,データ収集や解析用ソフトウェアのインストール・設定・実行などが必要となる。近年は,オープンソースソフトウェアの広まりにより,有償ソフト以上に高機能なソフトウェアも無償で利用できるようになっている。一方で,ソフトウェアの共同開発体制が整うにしたがって,開発速度が早くなっており,ソフトウェアの再現性を担保しつつ研究を行うことが難しくなりつつある。これらに対して,再現性向上を目指して,Dockerなどを始めとしたコンテナ技術などが用いられるようになってきている。これらの技術は,心理学研究を行う上での研究室のインフラとなることが期待できるが,心理学者が学ぶ機会は少ない。本TWSでは,DockerやGitHubなどを活用した研究室インフラ構築を扱う。具体的には,jsPsychでの実験課題作成環境を研究室内で揃える方法,統計解析環境を揃える方法,サーバー上にRStuido serverやJupyterHubを導入しブラウザからのアクセスのみで研究実施環境を構築する方法について扱う。これらにより再現性だけでなく,研究室メンバーの利便性向上と管理にかかるコスト低減にもつながる。