文化心理学研究が興隆する中,足下の日本文化についての関心も深まり,西欧だけでなく,さまざまな比較研究から,その特徴を描こうとしている。さらに,その形成の要因についても,社会生態学的要因から,地理的要因まで現在では広く,多様な要素が扱われつつある。こうした文化的特徴のある現象について,どのような概念を活用していくのが有効であろうか。そうした概念立案を各文化からボトムアップ的に採用する戦略も考えられる。それぞれの立場でこうした文化現象に立ち向かっている研究者たち3名から話題提供を行い,日本の文化研究興隆の契機をつくり出した山口勧先生に指定討論をいただく。