に浪人時代の出来事は不快の出来事が多いと考えられる。そ こで本研究では,現役入学と浪人入学の医学部の学生を対象 に実験を行う。 方法 参加者 医学部に所属の大学生 20 名(平均年齢 19.25 歳,18 歳-21 歳)が実験に参加した。現役入学の学生は 10 名(男性 3 名,女性 7 名)であり,浪人を経て入学した学生は 10 名(男性 6 名,女性 4 名)であった。浪人期間の平均年数は 1.2 年であっ た。 デザイン 2(出来事の起きた時期:高校,浪人(大学))×2(評 価の観点:当時,今)×3(感情価評定:快,不快,中立)の 3 要因 被験者内計画であった。 実験冊子 フェースシートと自伝的記憶を記入する用紙を 想起時期(高校:16 歳から 18 歳まで,浪人(大学):1 浪人時代, 現役の参加者は大学入学から現在まで)ごとに 1 枚ずつと自 伝的記憶の評定方法が書かれている用紙 1 枚の計 4 枚(A4)を 順番にまとめて実験冊子とした。実験冊子は自伝的記憶の想 起時期を入れ替えた 2 パターン作成した。 手続き 2005 年に大学の講義の時間を利用して集団法で実 験を行った。 参加者に実験冊子を配り,実験者の指示によって 実験を行うことを伝え,フェースシートに記入させた。 次に,5 分間ずつ高校時代・浪人時代(大学)のいずれかの指定された 時代の出来事を出来るだけ多く想起させ,想起した順番に実 験冊子に記入させた。 このとき,想起時期の順番は被験者間で カウンターバランスを取った(高校⇒浪人,浪人⇒高校)。 そし て,想起した出来事に対して当時どのように感じたかについ て"1.とても不快"~"5.とても快"の 5 段階で評定させた。 実験にかかった時間は約 20 分ほどであった。 結果・考察 想起された出来事に対する感情価評定のとても快・少し快 を"快評定"とし,少し不快・とても不快を"不快評定"とし,中立 を"中立評定"とした。高校時代のエピソードの総再生数は 222,浪人時代(大学生時代)のエピソードは 215 であった。 各時 代の平均再生数は高校 11.1(3.46)・浪人(大学生)10.75(3.81)であった。
カタヨセ, ハルヒロKatayose, Haruhiro片寄, 晴弘