非会員) ・田中肇(非会員) (旭川医科大学医学部) Key words: 注意欠陥/多動性障害,連続遂行課題,NIRS 【目 的】 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 ( Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder; ADHD)は,不注意,衝動性,多動性を基本症状と する発達障害であり,反応抑制を中心とした前頭葉機能との 関連が推測されている.ADHD 児の行動評価には,持続的注 意と反応抑制を要する課題である連続遂行課題(continuous performance test; CPT)が有用であることが示唆されており (Barkley et al., 1992) ,脳機能計測と組み合わせることによっ て ADHD の定量的な評価・診断に寄与することが期待される. ADHD 児の脳機能計測については, これまでに脳波や fMRI, PET が用いられてきた.一方,近年発達してきた近赤外分光 法(near-infrared spectroscopy300 試行から構成され,60 試行ずつの 5 ブロック に分割されて実施された.1ブロックに要する時間は 60 秒であっ た.各ブロックの間には 30 秒間の安静期間が設けられ,NIRS 計 測におけるベースラインとして利用された.課題遂行成績は全 300 試行を通して分析し,個々の被験児について,ヒット率,ヒット 反応時間と個人内の標準偏差,および非標的刺激に対する誤反 応数(false alarm; FA)を算出した. NIRS 計測 光トポグラフィ装置(ETG-100, 日立メディコ)を 用いて課題遂行中の酸素化ヘモグロビン(oxy-Hb)と脱酸素 化ヘモグロビン(deoxy-Hb)の濃度変化を計測した.計測プ ローブは 3 cm 間隔で 3×3 の格子状に配置し,2 枚のホルダ ーを用いて被験者の左右の前頭部に固定した.ホルダーの位 置は,正中側最下部のプローブが Fp1-Fp2 ラインに位置する ように調節され, 左右半球で合計 24 チャンネルの計測が行わ れた.データ取得の時間解像度は 0.1s であった.脳活動の指 標として,oxy-Hb を分析の対象とした.5 ブロック分の時系