めまいの診察で最も重要なことは中枢性めまい, 特に脳卒中など「危険なめまい」を鑑別することである. めまい診察において眼振・眼球運動検査は, 簡便に他覚的所見が得られる重要な検査である. 特にフレンツェル眼鏡, CCD カメラを用いた頭位・頭位変換検査は, 耳鼻咽喉科医以外で行うことはまれであり, 耳鼻咽喉科の専門性を発揮できる検査である. 眼振検査として ① 注視眼振検査, ② 頭位・頭位変換眼振検査をルーチンに行う. 中枢性めまいを疑う所見として, 注視眼振における注視方向性眼振, 垂直性眼振, 純回性眼振, 頭位・頭位変換眼振検査として垂直性眼振は見逃してはいけない所見である. 水平性眼振でも安易に内耳末梢性と判断することは危険である. そのほか Head impulse test, 視標追跡検査, 視運動性眼振はベッドサイド, 通常の耳鼻科診察ユニットで施行可能であり, 中枢性めまいの鑑別に有用である. また神経所見として起立可能であるか, 座位を保てるか確認することは重要である.