Setsuo TakamukuYoshikazu Hachihama
木粉に放射線を照射するとBraunsリグニンの収率が増加することはすてに報告したが,このBraunsリグニンを抽出した残りの赤松木粉を次いでジメチルホルムアミド(DMF)およびジメチルスルホキシド(DMSO)で抽出するとリグニン-炭水化物結合体(1ignin-carbohydrate complex,LCCと略す)の収率も増加することが認められた。その収率は未照射のもので0.3%,8×107および1.1×108rep.照射したものでは,それぞれ1.7,6.9%であった。このLCCはさらにDMF-エタノール系で分別し,各区分のリグニンと炭水化物の結合状態をペーパークロマトグラフィーにより,また酸加水分解によりその糖組成を検索した。その結果,リグニンと炭水化物との結合も明らかに認められ,炭水化物はおもにアラビノース,キシロース,マンノースなどを含むヘミセルロースであるが,グルコースも20~35%含まれており,リグニンとセルロースとの結合の可能性も示唆された。
Ralph P. OverendKenneth G. Johnson
Claire MonotChristine ChiratBrieuc EvangelistaMarie-Christine Brochier-Salon