手術切除した11例のヒト肝細胞癌の肝組織に関して,extractionの処理後,抗サイトケラチン(CK)抗体(CAM 5.2)の間接蛍光抗体法(IMF),免疫電顕法(IEM)およびImmunoblot法(IMB)で検索した.IMFによる肝細胞中間径フィラメント(IF)は,非癌部では正常肝組織と同様,細胞境界部および毛細胆管周囲に強い蛍光を有し,細胞質内に網目状に存在した.それらの蛍光はすべでの肝癌症例において,癌部では非癌部に比して減弱傾向を示した.extractionの処理後のTEMでは,肝癌細胞のIFは非癌部肝細胞とほぼ同様の網目状の構築を示したが,IEMでは肝癌細胞には抗CK抗体(CAM 5.2)であまりラベルされないIFが多数存在した.SDS-PAGEでは癌部組織でも非癌部組織と同じ分子量の2種のCK (CK No. 8, CK No. 18)を認め,IMBで2種のCKにCAM 5.2がブロットされた.以上の成績より,ヒト肝癌細胞ではIFに免疫学的に変化が生じていることが判明した.
Haeryoung KimWei Qiang LeowRegina Cheuk‐Lam LoPaulo Giovanni L. MendozaAnthony W.H. Chan
Kunio TakegoshiEikichi OkadaQin Su
Fei WuMikio NishiokaJ FujitaMasayuki MurotaY OhtsukiT. IshidaShigeki Kuriyama
Aaron AuerbachKamal G. IshakZachary Goodman