Masanori KATOM. TaniguchiTeruichiro Kubo
NH4VO3の熱分解過程を高温X線回折法によって種々の雰囲気中で観察し,分解過程で生ずる4種類の新中間化合物を単離し反応の機構を明らかにした。真空ないし通風のよい条件下NH4VO3を155℃ に加熱すると中間化合物I がえられる。この化合物は空気中では230℃ で分解して無定形酸化バナジウムとなる。通風のよくない条件下NH4VO3を180℃ に加熱すると中間化合物II がえられる。この化合物は正方晶系の回折図形を示し, 280℃ まで安定である。中間化合物III は通風のもっとも悪い条件下NH4VO3を215℃ に加熱して得られる。この化合物の特徴回折線の面間隔値は製造条件によって差があり( d=8.0~8.6Å ) , 化学組成も異なっている。この化合物は280℃以上では分解する。H2ガスによるV2O5の還元過程において,最終生成物のV2O3は常に新中間化合物VOx(特徴回折線:d1=3.52Å,d2=2.98Å,d3=3.08Å,d4=6.2Å,d5=5.8Å)の生成,分解の過程をへて生ずることがわかった。V2O5の熱膨張はc軸方向に著しい(600℃で約3%)。
S. A. SelimChristine A. PhilipR. Sh. Mikhail
Michael E. BrownLeslie GlasserB. V. Stewart
S. A. SelimChristine A. PhilipR. Sh. Mikhail